Vault Training は、ロールベースで適格条件と教育訓練を管理し、コンプライアンスを保ちながらジョブと監査の迅速な準備をサポートします。適切な学習者に適切なコンテンツを届けるために必要なツールを企業に提供します。Quality Suite アプリケーションの一部として、コンテンツ開発、変更および配布、およびロールの迅速な準備がシームレスで連続的なライフサイクルになります。

Vault Training では、学習者ロールカリキュラム、および教育訓練要件を含む教育訓練マトリックスの設定およびメンテナンスが可能です。教育訓練マトリックスを変更すると、完了させる教育訓練割り当てレコードとワークフロータスクが自動的にユーザにプッシュされます。さらに、QualityDocs でドキュメントの改訂を行うと、ユーザへのワークフロータスクの割り当てがトリガーされます。

Vault Training オブジェクト

Vault Training には 4 つのコアオブジェクトが導入されています:

  • 学習者ロールパーソンオブジェクトに関連付けられている機能ロールまたはジョブロールです。例えば、Jim が勤務先で固体製剤の分野の教育訓練を受ける必要があるときは、固体製剤スペシャリスト学習者ロールに割り当てることができます。
  • カリキュラムレコードは特定のカリキュラムを完了するために必要な教育訓練要件を表します。会社の教育訓練モデルによっては、学習者は学習者ロールの資格を満たすために 1 つまたは複数のカリキュラムを完了しなければならない場合もあります。
  • 教育訓練要件はカリキュラムを構成する個別のコンテンツです。学習者がカリキュラムを完了するためには、すべての要件を満たす必要があります。
  • 教育訓練割り当ては学習者が作業する内容です。ドキュメントを読む、ワークフローまたはクイズを完了させるというタスクの場合もあります。

ここでは教育訓練モデルの設定方法の例を紹介します:

教育訓練データモデル

この例では、学習者が 2 つのカリキュラムに関連付けられている学習者ロールに割り当てられています。カリキュラムそのものは、複数の異なる教育訓練要件で構成されています。Vault は各オブジェクトレコードのライフサイクル状態を確認し、すべてが適格な状態であれば要件ごとに教育訓練割り当てを学習者に発行します。この例では、Vault がユーザに合計 7 つの教育訓練割り当てを割り当てています。

Vault Training の機能

Vault Training は Vault を使用して構築されているため、プラットフォーム製品のあらゆる機能を共有しています。これらの機能に加えて Vault Training は以下の機能を備えています:

  • 教育訓練割り当ての自動作成と配布: Vault 教育訓練 はスケジュールされたジョブを使用してアプリケーション内で自動化を作成します。Vault は主要な Vault Training オブジェクトのライフサイクル状態に基づいて自動的に教育訓練割り当てオブジェクトを作成します。管理者がユーザの学習者ロールを更新するか、カリキュラムまたは教育訓練要件オブジェクトレコードを変更すると、Vault は自動的に関連する教育訓練割り当てをユーザに割り当てます。Vault による教育訓練割り当て作成の詳細は、Vault Training の設定をご覧ください。
  • 学習者ホームページ:学習者にオープンになっている割り当ての概要を表示する直感的で使いやすいダッシュボード。割り当てカードには、関連するカリキュラム、予想完成時間、教育訓練ドキュメントの発効日、期日、カテゴリなどの主要な情報が表示されます。詳しくは、学習者ホームページをご確認ください。
  • 教育訓練ダッシュボード: 教育訓練ダッシュボードには、教育訓練プログラム、落第の恐れがある資格、および教育訓練割り当ての進捗状況が表示され、教育訓練マネージャが項目に対してアクションを実行することができます。
  • マネージャアクセス: Vault Training は、任意の学習者直属のマネージャアプリケーションロールを学習者の教育訓練レコードそれぞれの学習者のマネージャに割り当てます: 教育訓練割り当て割り当て詳細TA チェックリストTA 回答クラススケジュールクラス名簿セッション、およびセッション名簿。これにより、学習者のマネージャは直接レポートの割り当てを表示することができます。学習者のマネージャグループは、外部教育訓練の設定の完了証明書の検証など、ワークフロータスクも受領することができます。
  • QualityDocs との連携:管理者は R&U ワークフローなどのユーザタスクの適切なユーザへの割り当てを自動的にトリガーするエントリアクションをドキュメントのライフサイクル状態に定義することができます。詳しくは、QualityDocs の概要をご覧ください。
  • 直接割り当て: 直接割り当てを使用すると、システム管理型のジョブ処理とは別に、必要に応じて学習者に教育訓練割り当てを発行することができます。詳しくは、直接割り当てをご覧ください。
  • クイズ: 教育訓練要件の任意のコンポーネントで、教育訓練資料に対するユーザの理解度の支援および評価を行うものです。詳しくは、Vault 教育訓練割り当ての完了およびVault 教育訓練クイズの設定をご覧ください。
  • インストラクター主導の外部オンザジョブ教育訓練: これらの教育訓練要件タイプを使うと、対面のクラスルーム教育訓練、または Vault 外で生じる教育訓練や評価を行うことができます。詳しくは、クラスルーム教育訓練要件の設定外部教育訓練要件の設定、およびオン座ジョブ教育訓練の設定をご確認ください。インストラクターの方たちは、より新しく簡単になった体験ができるインストラクター主導の教育訓練をご利用いただけます。
  • 第三者教育訓練: 学習者の代わりに教育訓練割り当ての完了クレジットを付与するための適切なアクセス権限をユーザに有効化します。これにより、Vault へのアクセス権限を持たない学習者が Vault ドキュメントの教育訓練割り当てを完了することができます。例えば、一部の組織では、ユーザが受託業者、外部従業員、臨時従業員であるか、または主たる組織に属していない場合があります。詳細は、第三者教育訓練での作業をご覧ください。
  • E-ラーニングのコンテンツサポート: デジタル教育訓練の動的かつ魅力的な方法を提供しており、これには動画、インタラクティブな要素、ナビゲーション可能な情報、クイズが含まれます。Vault Training は複数の E-ラーニングコンテンツ基準をサポートしています。詳しくは E-ラーニングコンテンツサポートの設定をご覧ください。
  • 置き換え教育訓練: Vault Training は、教育訓練管理者が定義する置き換えルールを使用して、別のまたは置き換えの教育訓練割り当てを、必須または主要教育訓練割り当てに割り当てることができます。詳しくは、置き換え教育訓練要件をご覧ください。
  • 前提条件教育訓練:教育訓練管理者は、前提条件である特定の教育訓練を、前提条件を持つ次の教育訓練が学習者によって完了される前に完了させるよう義務付けることができます。詳しくは、前提条件教育訓練要件をご覧ください。
  • 有効なバージョンの割り当て: 標準の教育訓練割り当てに加えて、ドキュメントの固定状態バージョンを含む教育訓練割り当てを発行します。詳しくは、Vault ドキュメント教育訓練要件の設定をご覧ください。
  • 自己登録: 学習者は、教育訓練管理者によって自己登録に使用できるよう設定された教育訓練要件に自己登録することができます。学習者は、学習者ホームページで関心のあるコースを閲覧または検索し、登録することができます。