組織は QMS 機能の問題エスカレーションおよびシステムメッセージを使って、品質イベントの問題を記録し、これらの問題を作成元のイベントに関連付けます。次に、そのような問題をマネジメントにエスカレーションして、問題を認識させ、終了に向けてトリアージすることができます。この機能の問題エスカレーションの送信アクションを使ってマネジメントに送信されたすべてのシステムメッセージは、Vault 監査証跡および問題エスカレーションシステムメッセージオブジェクトで追跡可能となり、連絡を受けた受領者を提示します。既存の Vault で使用できるよう問題エスカレーションを追加するには、複数のコンポーネントを設定する必要があります。
設定の概要
Vault で問題エスカレーションを十分活用するには、以下の設定手順を完了してください:
- ソース、タイプ、サブタイプ、およびシステムメッセージの目的選択リストを定義する
- 問題エスカレーションオブジェクトのページレイアウトを設定する
- 問題エスカレーションライフサイクルを設定する
- レビューワークフローを設定する
- 問題エスカレーションオブジェクトの Quality チームを設定する
問題エスカレーション選択リストを定義する
複数の問題エスカレーションフィールドは、選択リストを使ってデータ入力の選択を制限します。少なくとも、システムメッセージの目的選択リストの値を定義する必要があります。
システムメッセージの目的選択リストは、システムメッセージのエントリアクションおよびユーザアクションで使用されます。この選択リストの目的は、問題エスカレーションシステムメッセージレコードおよび監査証跡に含まれています。
問題エスカレーションオブジェクトのページレイアウト
管理者 > 設定 > オブジェクト > 問題エスカレーション > ページレイアウトに進み、問題エスカレーションオブジェクトのページレイアウトをニーズに合うよう設定します。少なくとも、問題エスカレーションシステムメッセージおよび関連する品質イベントに関連オブジェクトセクションを追加する必要があります。国、製品、および組織など、関連する影響を受けるオブジェクトセクションも追加できます。問題エスカレーションに Quality チームを使用できるようにする場合、そのセクションも追加します。
問題エスカレーションオブジェクトライフサイクル設定
問題エスカレーションがライフサイクルを移動する際に問題エスカレーションシステムメッセージを自動的に送信できるようにする場合、ライフサイクル状態変更をトリガーするようシステムメッセージ自動化を設定する必要があります。問題エスカレーションシステムメッセージの送信エントリアクションを、システムメッセージをトリガーしたい問題エスカレーションライフサイクル状態に追加します。このエントリアクションには以下のオプションがあります:
- システムメッセージの目的: 問題エスカレーションシステムメッセージレコードおよび監査証跡に含める目的価を選択します。
- メッセージテンプレート: 受領者に送信するオブジェクトメッセージテンプレートを選択します。オブジェクトメッセージテンプレートはニーズに応じて変更することができます。
- 受領者: システムメッセージを受け取るロールを選択します。
- 受領者の表示: このフィールドは、受領者が問題エスカレーションシステムメッセージレコードで表示される方法、およびトークンを利用する方法を定義します。有効なトークンは以下の数式を利用します:
${qms_issue_esc_recipient.
。ユーザオブジェクトの標準およびカスタムテキストフィールドがサポートされています。すべてのトークン以外のテキストはそのまま表示されます。例えば、受領者の表示フィールドに[field_name]}
がユーザオブジェクトのフィールド名である [field_name]${qms_issue_esc_recipient.name__v} - ${qms_issue_esc_recipient.title__sys}
と入力すると、受領者のユーザ名と役職はダッシュで区切って表示されます。
問題エスカレーションシステムメッセージの送信ユーザアクション
ユーザが問題エスカレーションプロセスでシステムメッセージを手動で送信できるようにする場合、問題エスカレーションシステムメッセージの送信ユーザアクションを問題エスカレーションライフサイクルの適切な状態に追加します。このユーザアクションにはエントリアクションと同じオプションがありますが、アクションラベルを通常のユーザアクションとして定義することもできます。
問題エスカレーションレビューワークフローの設定
レビューワークフローを問題エスカレーションプロセスの一部に含める場合、プロセスごとに 1 つ作成および設定する必要があります。問題エスカレーションシステムメッセージレコード作成をトリガーする前に、ワークフローで問題エスカレーションレコードのレビューが完了していることを確認してください。
問題エスカレーションの Quality チーム
ロールはカスタムユーザフィールドを作成して定義することができますが、ロール割り当てを定義するには Quality チームを設定してください。